去年の11月には、講師もさせていただいて、貴重な経験を積ませてもらいました。
⇒ 【雑記】「取材の学校」特別講義に登壇しました
今回は、開校直前ということで、今期の受講希望者も体験受講できるということで、普段以上に多くの方が集まっていました。
講師は、本編でも講師をされるモラロジー研究所の富田裕之さん。『れいろう』や『道経塾』といった、モラロジー研究所が発刊されている定期雑誌の編集長をされている方です。
僕自身、何度かお仕事をご一緒させていただいて、凄い方だな、という印象を持っています。芯に自分の考え・軸を強く持たれている一方で、お話をするととても柔軟にいろいろなことを受けてくださいます。企画の話し合いをするときなど、ご本人のお考えはあるのでしょうが、決してそれを押し付けず、さまざまな意見を引き出してくださいます。そして議論が拡散しそうになるとうまく導いてくれます。
今回は「編集長からみた取材・執筆のエトセトラ」というテーマで、いろいろはおお話を伺えました。
今期の受講希望者も多数いたことから、予告編的な内容も多く、僕にとっては復習の意味も大きかったですが、忘れていたり、なおざりにしたりしてきたこと浮き彫りになる機会でもあり、とても有意義な場でした。
あえて一つ例をあげると、筆耕の大切さを改めて痛感させられました。筆耕、つまりテープ起こしですが、これが好きだという人はあまりいないでしょう(笑)。 できればやりたくない。でも、これをおざなりにやるのはインタビュー取材としては失格だと思いました。
もちろん、筆耕をしないで記事を書かれている方がいるのは知っていますし、そういう方がクオリティの高い記事を書かれているのも見聞しています。ただそれは、熟練の技なんだと思います。僕のような初心者は、やはりきちんと筆耕をしていかないと、一定のクオリティを保てないのみならず、インタビュー相手に不快な思いをさせることになりかねない、と思いました。
富田さんが言われた中で印象的だったのは、
「語尾にパーソナリティが出る」
ということです。
ついつい内容にばかり気を取られて、それが間違ってさえいなければいいのだと思いがちですが、それではインタビューをした意味が薄れます。特にQ&A式の記事の場合は、そこにお人柄がにじむわけで、おろそかにするわけにはいかないのです。
また同じように、繰り返し使われている言葉は、勝手に言い換えないほうがいい、ということもあります。これも内容が同じならいい、ということにはなりません。ご本人がその言葉を使うにはそれ相応の意味があるはずで、それをくみ取れるようにしないといけないのだと思います。
他にも、時間と空間の軸の取り方など、次の執筆にむけて確認しなくてはいけないことを多々学ぶことができました。
今年に入ってまだ執筆をしてないのですが、今回の学びを生かして次の準備を進めたいと思います。
(目指すは、書いて喋れて笑いが取れる診断士、です。)