2015年11月16日月曜日
【勉強会】取材の学校・課外授業で「『読ませる文章』を書くための、マインドとスキル」についてお話してきました
11月11日、昨年受講して以来、執筆の関係でお世話になっている「取材の学校」の課外授業で、講師をしてきました。「『読ませる文章を書く』ために必要な、マインドとスキル」というお題でした。
もともと細かいテーマは決まっておらず、「取材や文章を書くことに関連する内容で」ということで依頼されていました。最初は自分が文章を書くときに気をつけていることをまとめてみようと思っていました。ただそれだと
「僕はこんな本を読んで学びました。こういうトレーニングをしました。読んでみたください。やってみてください」
で話は終わるなあ、と思い、しっくりきてはいませんでした。
そんな折、ディスカヴァー21のPOP UP STORE at 原宿で、干場社長の講演
「あらゆる表現物は愛である」
を聞く機会がありました。
普段、漠然と考えていたことが明確になるようなことが聞けました。自分がやってきたことがそう間違ってはいないのだと確信を持つこともできました。もちろん、新しい気づきもありました。この内容を自分なりに消化して、その上でもともとやろうとしていたテクニカルな話につなげれば、聞きにきてくれた人たちにそれなりの価値を提供できるコンテンツに出来るのではないか、ということで、
「『読ませる文章を書く』ために必要な、マインドとスキル」
というテーマを自分から提案して、話をしました。
大前提として
「誰も他人の文章を読みたいと思っていない」
と考えて書かない限り、読んでもらえる、伝わる文章は書けない、ということは一番にお話ししました。
またいろいろな意味で、「覚悟」がないと書けない、ということも話しました。反論が出ないように予防線を張ったような文章は、結局なにも伝わりません。
そして「自分の中にないものは書けない」ということもお伝えしました。だけど、みんななにかは持っている。他人の受け売りや借り物ではなく、自分の中にある想いを言葉にしていくことが「表現」なんだと思っています。そんなことをまとめにしました。
他にもいろいろあるのですが、けっこうなボリュームがありまして(苦笑) 内容すべてをこのブログでは書き切れません。機会があれば、またとこかでお話しできればと思いっています。
こういう内容を話すのは、もの凄いプレッシャーがあります。
「そんなこと言ってるお前の文章はどうなんだ」
と、問われるからです。
でもだからこそ、また話してみたい。言った以上は自分がちゃんとできるように努力すると思うからです。まだプロでも何でもない僕が、このコンテンツを育てていこうと思うのは、自分のメリットをそこに見出しているからです。そして聞く人にとっても、元から文章がうまい(としか思えないような)名文家の話よりも、僕のような人間の経験談のほうが伝わる何かがあるのではないか、と思っているのです。
PS
いろいろな本、講座から多くのことを学んできました。その中で「特に」ということで、以下の4冊を紹介しました。どれもこれも素晴らしく、学ぶところがたくさんあります。「文章を書く」ことに興味ある人は、ぜひ手に取ってみてください。
書くスキルUP すぐできる! 伝わる文章の書き方 確実に文章力がつく! 7つのステップ/赤羽博之
「読ませる」ための文章センスが身につく本/奥野宣之
伝わる・揺さぶる!文章を書く /山田ズーニー
書いて生きていく プロ文章論/上阪徹