ハイブリッドコンサルタント

2015年3月20日金曜日

【研究会】金融機関は中小企業をどう見ているのか?

3月17日は、所属している研究会の定例会でした。
昨年後半、全体会はさぼり気味でしたが、今年に入ってから皆勤です(って、まだ3回ですが)
今回のテーマは
「金融機関は中小企業をどう見ているのか?」
でした。

元銀行マンで、融資・回収・監査の現場を歩いてこられた寺岡雅顕先生に、再生支援現場における地域金融機関の役割や位置付け、そして診断士のあり方などについて、お話を伺いました。

診断士に期待されている役割について
「安定的、持続的なP/Lの改善」
「収益を生む事業に持っていく」
ということをあげられていました。

会計的なアプローチだとどうしてもB/Sから入ってしまうのですが、そしてそれはもちろん大事なのですが、企業が継続していくために利益を生んでいかなくてはいけません。つまり、P/Lの改善を通じてB/Sを再生させないと、企業は続いていかないということです。

この分野は、会計士や税理士の方より診断士の出番だと思います。逆に過去の数字、B/Sの分析については、会計士や税理士の方ほうが向いてはいるでしょう。士業連携の必要性を強く感じます。

さらに言われていたのが、金融機関の人間と同じ土俵で話ができるくらいには、財務チェック能力を持たなければいけない、ということでした。

このへんになると胸が痛くなるわけですが(苦笑)、結局、避けては通れないだなと思います。診断士としても、勤め人としても逃げることはできなさそうです。

これからどうすべきか、ちょっと悩ましいのですが、方向性の覚悟は決めざるを得ないのだと思っています。

その他、過剰債務の切り出し、把握する方法について有意義な知見をいただきました。これを今後に生かさないと、まずいと思っています。



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