立場上(笑)、定期購読をしている雑誌の1月号です。
立場上とは書きましたが、毎月それなりに興味深い特集が組まれていたり、面白い連載があったりで、ちゃんと目を通しています。
特に今月号の特集「これからの働き方を考える」は診断士だからというだけでなく、多くの人が興味をおぼえるテーマなのではないでしょうか。
「これからの働き方」として、本業以外の活動をする「パラレルキャリア」といるスタイルについて取り上げています。4人の企業内診断士の方について記事に書かれていますがそれは、「企業内診断士」というスタイルが「パラレルキャリア」のローモデルになり得るということからです。「パラレルキャリア」に興味があれば、診断士と何の関係がない人が読んでも参考になると思います。
記事には4人の方が登場します。合格した時点で資格をどのように活かそうかと考えたかで4つの領域に分類しています。
①転職したい(自分の能力などに不安はないが職場など環境に不満足)
②やりたいことがある(自分の能力などにも職場などの環境にも満足)
③とにかく現状を変えたい(自分の能力などにも職場などの環境にも不満足)
④スキルアップしたい(自分の能力などに不安があるが職場などの環境には満足)
自分がどこに当てはまるか考えてから記事を読むといろいろ参考になると思います。また、スタート時点は違いがある4人ですが、その後、さまざまな活動を通してやりたいことが明確になり、全員、②の領域にシフトしてきているというのも感じられると思います。
せっかく取った資格を活かしていない、と思っている人が多いと感じてきました。それは資格を取ったばかりの僕にとっては不安材料でもあるわけです。自分も同じように「活かしていない」と思ってしまうのだろうか、という不安です。でも結局は、動き出さないと始まらないのだ、ということを強く感じました。どう動けばいいのかわからない、というのはあると思いますが、その場合、4人が口をそろえてアドバイスしているのが「研究会や診断士協会のイベントに足を運んでみる」「そこで関心の持てる活動に顔を出す」「同期や先輩との交流を大切にする」といったことでした。動きもしないで「どうしよう?」と思ったも始まらない、というのはどんな場面でも同じなんだと思います。
さらに次のアドバイスは深くうなずいてしまいました。
「資格を活かせていないと感じている人は『新しい趣味を持った』と開き直ってもよいかもしれません。」
本業に活かさなくては、と思うからつらくなるということあると思います。趣味だと思って研究会活動などに参加するなら自腹を切ることも、容認できる。そうやって得たスキルやノウハウはやがて本業にも好影響を与えるのだと思います。
僕はいままでも、会社と関係ないところでいろいろ活動してきたわけで、そこに診断士も活動も加わったのだ、と思えばスタートは楽です。そして、いままでしてきたことと診断士の活動を別物だと考えす、融合させていくことを考えていけばいいと思っています。
診断士として見つけるべきスキルは、さまざまな場面で活かせるはずです。所属している会社で活かすのが一義的にはやるべきことでしょうが、それだけではもったいない。ボランティア活動で活かしてきた先輩たちもいます。
そして、いつか本業を含めたそうした活動すべてが融合し、「すべて本業です」と言えるようになれればいいかな、と今は思っています。
「中小企業」診断士、というからには、中小企業を元気にするのが役目だ、という部分さえ外さなければ、どんなことにチャレンジしていってもいいのだと確信が持てました。