■午前の部
午前の部は、有限会社あきゅらいず美養品代表取締役・南沢典子さんの基調講演・『自然、あまのじく、野放し。経営』でした。(副社長の松本さんとの対談形式)
失礼ながら「あきゅらいず美養品」という会社名も、南沢さんのお名前も初めて知りましたが、とてもおもしろい講演だったと思います。
「美容品」でなく「美養品」というネーミングにこだわりを感じます。美しさを「容(カタチ)」作るののではなく、養うことからはじめる。肌を本当に美しくするのは、お化粧品でもサプリメントでもなく、「自分自身」なんだ、という想いをこめて命名されたそうです。企業理念は「傍楽(はたらく」。「傍楽」を実現する仕組みが「三方よし」だということです。
「傍楽」は傍(はた)の人を楽(らく)にする、ということ。まわりの人の幸せにつながるはたらき方こそ、本来の仕事の在り方だ考えていることから、この理念を掲げている、というこです。そして「三方よし」は「世の中」と「売り手」と「買い手」のみんなが元気になるような、そうしたサイクルを模索し続けてモノコトを生み出していこう、ということです。
僕はあまり当て字は好きではないのですが、「はたらくとは傍(はた)の人を楽(らく)にする」、という考えは嫌いでない。というか、それが「はたらくこと」本質だという気はしています。
あらためて、「経営理念」の大切さを実例を持って知ることができたと思います。理念に共鳴して集まってきた人で構成される組織は強い。そして意思決定は早い。損得勘定とは違った判断基準が、立ち返るべき原点が、明確だから迷いが少ない。そう感じた講演でした。
■午後の部
午後は、3つの分科会に分かれての発表会。
僕はずっと第2分科会を聴いていました。
発表は以下の内容です。
- 6次産業化推進のための効果的な6次産業化サポートセンターの活用と運用
- 被災企業に対しての診断・支援マニュアルの研究開発に関する調査研究
- 従業員特性調査ツール「BasMos(バスモス)」の研究開発
- 中小企業の食品における農林水産物の中華圏販路開拓支援マニュアル
- 地域防災協定の締結推進に関わる提言
- 災害時対応型地域交流ネット(RSNC)の提案
それぞれ興味深い内容でしたし、まだまだ解決しなくてはいけない問題があるということもわかりました。そうした意味でも収穫がなりましたが、それ以上におどろいたことがあります。
2の「被災企業に対しての診断・支援マニュアルの研究開発に関する調査研究」を発表された、岩手県中小企業診断士協会の会長である、宮健先生が御年80歳であったこと。
80歳にして現役バリバリ。自ら運転をして県内をまわり、被災企業の支援などに活躍をされているということでした。
40代はまだまだ小僧。僕もあと30年、自分で運転するかは別にして(笑)、これから精進を重ねて、生涯現役で活動できるように励んでいこう、と決意してきました。
40代はまだまだ小僧。僕もあと30年、自分で運転するかは別にして(笑)、これから精進を重ねて、生涯現役で活動できるように励んでいこう、と決意してきました。